私の最近の楽しみは、ちきりんと木下斉のゲリラ対談配信だ。
30代・女性・子持ち・無職(会社勤め経験アリ)が、この配信を聞いて思ったこと書いた。
1~4は、配信内容を元に個人的に気になった所まとめ。5~7は、感想だ。
※書いてある事=対談内容ではないです。個別で調べた情報や主観も交じっています。
もくじ
1.終身雇用という魔法がとける
最も勉強になったのは、そもそも終身雇用が成立していたのはここ最近だけだということ。
1900~1910年頃に終身雇用の原型ができ、メジャーになったのは高度経済成長期(1955年~1973年)。
組織に人を集めて、給料を支払うという、いわゆる「会社員」が爆増。
1955年頃は、日本人の約6割が自営業者とその家族だったのが、今では約9割が会社員だという。
そんな時代が、半世紀続いた。
だが今、終身雇用という魔法はとけつつある。
2019年、当時経団連の会長だった故 中西宏明氏が発言し話題になったのが記憶に新しい。
人生100年時代だし、時代の変化は激しいし、一生ひとつの会社で働き続けるなんて無理ゲ―なのだ。
2.稼ぐ力を失った代償
今回のテーマは、“稼ぐ力の身につけ方” だが、
逆に、稼ぐ力を身につける必要がない人は誰なのか。それが「会社員」だった。
稼ぐ力を手放す代わりに、毎月安定した給与がもらえる。
いわば、トレードオフの関係だった。
そのバランスが崩れつつある。
正社員ならば、一生安泰といった時代は過ぎ去った。
バブル後に増えた非正規雇用者は、給料は安いし、いつ仕事がなくなってもおかしくない。
定年退職後のシニアは、人生100年時代だから65歳以降も働かなきゃいけないのに時給は安い。
だが、稼ぐ力がない人々は、雇われる以外の選択肢がない。
稼ぐ力を失った代償は、とてつもなく大きい。
3.学校教育と現実世界のギャップ
以前は、学校できちんと勉強すれば、それなりに就職できた。
今は、大企業に就職できる人と、大学を卒業する人とがアンバランスを起こし、
熾烈な椅子取りゲームになっている。
それでも、「大学にいかないと仕事につけない」と、
奨学金など借金をしてでも大学にいく人もいる。
だが、そもそもポストが少ないため、大学に行っても非正規の仕事しか就けない。
そんな事例が、大量発生している。
学校は、高度経済成長期に制度が整ったため、大企業に雇ってもらうための教育になっている。
残念ながら、学校では稼ぎ方は教えてくれず、組織の一員になる方法しか学べないのだ。
こういう事を分かっている親は動き出している。
普通の学校だけじゃダメだと、オルタナティブスクールとか、普通の学校プログラム以外のものを買っていたり、人によっては海外に留学させたりしている。
普通の子はまた、普通の学校で追い詰められていく。
本来学校は、親の熱心さや財力を埋め合わせなければいけない場所だ。
どんな家庭に生まれても、義務教育さえうけていれば、一定の同じところまでいける。
それで初めて、世代での格差を止めることができる。
親の世代にある格差を、学校がさらに拡大させてしまっていないか。
戦前から、教育の役割は変わっていない。
”お国のため、企業のために頑張る人をつくるため”
国民ひとりひとりが生きやすく、幸せになるための教育なんてされない。
教育の民主化が実現していないのだ。
4.稼ぎ方を身につけるために何からスタートしたら良い?
◇学生の場合◇
『自営経験をした方がいい』木下斉
『学生だったら、アルバイトを経験するのは最低限やった方がいい』ちきりん
早めに経験することで、自分のスタイルと向き合い、真剣に考えるようになる。
早ければ、早い方がいいと思う。
お金の問題は、あらゆる仕事で切っても切れない。
リテラシーとして身につけないといけないのに、会社員になると他人にコントロールされる。
どこから変えていいのかも分からない状況になる。
よく親は、「資格をとってほしい」とか言う。
でも、開業してからは経営になる。
歯医者が開業してから、経営するのが大変だという例もある。
ビジネスセンスや経営センスは、資格をとっていれば不要になるわけではない。
◇大人の場合◇※例として30代があげられた
『自分で何か商売の機会をつくろう』木下斉
小さくても自分でやる機会をつくる。
自分でお金をまわす事をやってみると、解像度が違う。
『スキルを売ってみる。プライシングの練習をしよう』ちきりん
スキルや商品は自分の努力次第でコントロールできる。
(仮想通貨やFXは、コントロールができない。一発逆転は狙わないこと。)
人生の中で得意なことに、金額をつけて売ってみよう。
トライアンドエラーが許される場所。
身の丈で始められるし、積み上げがきいてくる。
いいものを安く売るのではなく、付加価値をとって高く売る。
ネットで稼ぐばかりでなく、トラディッショナルな事もできる。
熾烈な市場に飛び込まず、ゆるい世界を探そう。
5.【感想】私はどうする?(30代・子持ち・無職)
配信を聞いていた方はお気づきだろうが、
「〇〇をすれば稼げる」的な具体策は出てこない。
具体策がない・そのまま真似できない、個人で積み上げて作りあげるものこそ、狙い目だということだ。
ここからは、「私はどうするか?」具体的に考えてみた。
①自営業者になってみる
『人生の中で得意なことに金額をつけて、売ってみよう。』ちきりん
私が得意なことは、旅の計画をたてたり、準備をしたりすること。
今プチ移住(多拠点居住生活)しているので、その経験を売ってみる。
例:「プチ移住完全ガイドマップ~小笠原諸島編~」
足で稼いだ情報をもとにまとめた記事をかく。
②家計管理を続ける
『家計管理は、稼ぐ力とセットで重要』ちきりん
今は夫婦で無職なので既に家計管理は頑張っている方だと思う。
だが、ストレスが溜まると、食欲が増したり、カフェに行きたくなったりとお金がかかる。
まずは、心穏やかに生活する事を心がける。それから、自炊をがんばる。
③投資はほどほどに
ツイッターを開けば、「1日で2桁稼いだ」「資産1億円達成」とかプレッシャーが半端ない。
スーパーで100円のネギ買う事を躊躇っている自分がアホらしくなる時がある。
でも、そこは自分のペースでぼちぼちやる。
6.【感想】息子にはどうする?(母親目線)
この配信を聞いて、最も考えさせられたのはコレ!
親として子どもに何ができるんだろうか。
配信を聞いて2日経っても、いまだに答えはでない。
でも、現時点で、私が息子にしようと思ったことをまとめた。
◎何を選ぶかは、息子に決めさせる。
親ができることは、子どものことを信じること。
凝り固まった私の頭で考えるより、息子が決めた方がよいだろう。
選択肢を一緒に探し、選んだ場合のメリット・デメリットを考えてみる。
「小学校に行きたくない」「部活やりたくない」いろいろあるだろう。
息子が可愛いから、口やかましく言いたくなると思う。
でも、そこはぐっと堪えよう。
◎自分自身の経験談を話す
ひとりの大人として、今まで経験してきたことを話す。
特に、失敗談。
投資用物件で騙された話、学生時代にクレジットカード破産した話、
葬式で親戚と絶縁状態になった話、結構いろいろある。
同じトラップに引っかからないよう、注意喚起する。
◎外部との関わりをつくる
子どもにとって親がメインの時期は、10歳までだと思っている。
その前後からは、外部との関わりを意識的に増やす。
部活、ボランティア、アルバイトや自営業などなど。
外との関わりを通じて、自分自身を知ってほしい。
◎お金の話しは、隠さずに話す。
家族の一員として、家計の状況は話す。
現在、夫婦で無職なので、「なんでパパもママもずっと家にいるの?」
なんて聞かれる日もそう遠くはないはずだ。
そういう話すチャンスが来たら、説明しよう。
個人的に、お金の話しは価値観の話しだと思っている。
私たちが、何を大切にして生きているのは話す良い機会になるだろう。
7.【感想】現実って残酷。
配信を聞いていて、叔母のことを思い出した。
叔母は、高校卒業後、バブル絶頂期の東京に上京した。
そして、未婚のシングルマザーになった。
都内で女手ひとつ、養育費ももらわず、息子を育て上げた。
私は、そんな叔母を尊敬している。
息子は、高校を卒業し、一浪中である。
本人が苦労した分、息子はしっかり育てたいという気概を感じる。
・・・大丈夫だろうか。
大学に行かせる事に執着しすぎていないだろうか。
奨学金を背負ってまで、進むべき道なのだろうか。
叔母は何も悪くない。
むしろ、息子想いの頑張り屋の母親だ。
配信を聞いてから、ソワソワする。
けれど、何て声をかけていいかも分からない。
余計なお世話であって欲しい。
頑張っている人が報われる世の中であって欲しい。
最後に
こんなに貴重な話が無料で聴けてしまう時代に感謝。
2022年1月発売のちきりん新著は身銭をきって買う。
楽しみ~!!
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