2021年6月小笠原諸島の父島に向かうべく、2歳11ヶ月の子どもを連れて、片道24時間以上の船旅をしました。
チケット予約前から不安でした。
検索すると「おがさわら丸 地獄」と出てくるし、コロナ流行前の記事が多い。
「何等級の部屋を選んだらいいの?」
「相部屋の2等級、子連れでもOK?」
「コロナ禍で船内は何が変わったの?」
そんなお悩みにお答えします。
もくじ
子連れだけど、何等級の部屋を選んだらいい?
予算的に最安値(2等和室)
を選びたいけれど、
子連れで相部屋って
選んでもいいの?
子連れで2等和室を
選んでも大丈夫!
子連れ、結構います!
おがさわら丸に乗船するうえで、最初に悩むのが、何等級の部屋を選ぶかではないでしょうか。
結論、なるべく安く移動した方は、2等和室を選んで大丈夫です!
ただし、周囲を気にせず過ごしたい方は、1等室以上の個室が適しています。
予算・家族の人数・どんな風に過ごしたいか、好みで選んで問題ありません。
私たちは、行き2等和室(相部屋)・帰り1等室(個室)を利用しました。
ここからは等級別レビューです。
2等和室を使ってみた感想
部屋の使い勝手について
2等和室は、だだっ広いカーペット敷きの部屋で他の方々と雑魚寝します。
敷布団・掛け布団・枕が備え付けてあります。シンプルで薄いタイプです。
船内全体の空調が一括管理されていたので、寒い・暑いとは感じませんでした。
部屋の奥に壁掛けテレビが1台設置されています。共有です。
テレビの下に電源があり、部屋の方と譲り合って使います。
※他フロアにも電源はあります。
夜間は22時に自動消灯。部屋の電気が強制的に消され、薄暗くなります。
廊下の足元用の小さなライトと非常出口の看板の光は付いたままの状態です。
相部屋の醍醐味、出会い
船旅中、様々な交流がありました。
同部屋の島民の方から、島の生物について聞いたり、他部屋の子連れママと「大変ですね~」なんて雑談したり、とても楽しかったです。
相部屋に対して「迷惑をかけてしまうかも!」と、ネガティブな事ばかり考えていましたが、こうした出会いもあるんだと、2等和室の魅力を感じました。
部屋のどの位置を選べばよい?
部屋の位置取りですが、できれば奥の方が静かでよいと思います。
私たちは乗船が遅かったため、強制的に残っていた廊下側の角になりました。
以下、316号室廊下側の感想です。
良かった点は、出入りしやすかった事。
子どもが部屋に飽きた時、外に連れ出しやすかったです。
10回以上出入りしました。
船内では寝て過ごす方が多いので、寝ている人の横を通らなくて済んだのは良かったです。
懸念点は、廊下側は物音や動きが騒がしく落ち着かない事。
出入口に近いと同部屋の方が出入りしたり、廊下を人が行き来したり、頻繁にあります。
これは、相部屋の宿命ともいえるでしょう。奥を選んだとしても、ある程度物音はするでしょうしね・・。
ちなみに、わが家の場合。
主人は物音に敏感なタイプで、おがさわら丸では上手く寝付けず寝不足ませんでした。一方、どこでも眠れる私と息子は8時間ぐっすりでした。・・個人差ですね。
ファミリールームについて
おがさわら丸では通常、子連れの人だけが集められる2等和室部屋「ファミリールーム」が設けられています。
しかし、2021年6月時点ではファミリールームの設定はありませんでした。
コロナ流行以降、2等和室は、密回避のため席数制限をおこなっており、そちらが優先されています。
2等和室は3割程度の利用が目安です。
※22年1月時点でも継続
結果、ゆったり使う事ができました。
事前に小笠原海運に問合せたところ、
ファミリールームは
ありませんが、
なるべく配慮した
部屋割りを心がけます。
と、おっしゃっていました。
実際この日は、子連れは3デッキに多く、1部屋につき子連れ1家族といった感じでした。
同部屋ではないものの、隣の部屋とは廊下でつながっています。子どもの泣き声がすると、心の中で「お互い頑張りましょう!」と、応援と共感の気持ちが湧いてきました。お互いさまですね。
2等和室チケットは激レア?!
席数制限で3割しか稼働していないため、メインシーズンは激レアチケットと化します。
私たちは当初、往復とも2等和室を利用する予定でした。
乗船チケットの予約販売開始の日。私はスマホとPC両方の画面から定刻ジャストにログイン!!
しかし、2等和室は即満席!仕方なく、1等室を予約しました。
予定外だった1等室。しかし、
値段が高いだけあって快適です!
1等室を使ってみた感想
部屋の使い勝手について
部屋にはシングルベッドが2台。枕・敷布団・掛け布団の付属付き。寝心地は固めで、2等和室と大差ありません。
ソファとテーブルがあります。このスペースは、食事をとる時などに重宝しました。
テレビもあります。しかし電波の関係上、見られる時間は限られます。
ちなみに、主人がプレステ4を持ち込んでゲームしていました。快適そうでした。
2等和室の倍!高い値段を支払ってまで選ぶ価値はあるのか?
当初、予定していなかった1等室。
値段は、2等和室の倍・・。
はたして、そこまでの価値があるのか?
私の感想は、とても快適で素晴らしかった!
けれど、お値段重視のわが家は、次回から2等和室で十分だなと思いました。
ここからは、1等和室が素晴らしかった点をご紹介します。
①プライベート空間である安心感
2等和室を経験したからこそ、個室のすばらしさを強く感じました。
2等和室の時は無意識に
気をはっていた事に
気が付きました。
個室は、子どもが泣きわめいても、元気に暴れても、気になりません!
親としては、リラックスして過ごせる個室はストレスフリーでした。
また、わが家の場合、乗船日は海が大荒れで、息子が船酔いし、嘔吐してしまいました。
こういったハプニングにも、個室の方が気兼ねなく対処できるなと思いました。
②眺めは、まるで移り変わる絵画
部屋には出窓が付いています。
子連れだと、朝日や夕日の時間にゆっくり海を眺めるなんて優雅な時間はとれないですよね。
しかし、部屋に窓があると、いつでも景色を楽しむことができます。
どこまでも続く水平線を眺めながら飲むコーヒーは格別でした。
子どもと一緒に海鳥やトビウオを見つけたり、雲の形を楽しんだり、良い時間が過ごせました。
船内ではどうやって過ごす?
おがさわら丸には、キッズルームがあります。
しかし2021年6月時点では、キッズルームは封鎖されています。
船内はとても広いです。
7階建てなので、上から下まで探検すると、結構な時間を過ごせます。
展望デッキも、おすすめです。
海を眺めたり、運がよければイルカやクジラが見られるそうです。
展望ラウンジは、食事の販売は中止していますが、開放されていました。
1人ずつ区切られた席になっており、読書をしたり、お酒を飲んだり、静かに過ごしている方が多かったです。
小さい子連れには入りにくい
雰囲気でした・・。
食事は、レストランChichi-jimaが便利です。
広くて明るいので、子連れでも入りやすいです。
名物の小笠原塩ラーメンも、美味しかったです!
船内に持参して良かったもの
ここからは、私がおがさわら丸に持っていって良かったなと思ったものをご紹介します。
①子ども向け動画
おがさわら丸の最大の課題は、電波が途絶えることです。
電話もLINEもSNSも、動画を見ることもできません。
子育ての救世主、YouTubeも見られなくなります。
そこで、ネット環境がなくても見られる子ども用の動画を準備をしましょう。
私のオススメは、アマゾンプライムビデオと、YouTubeプレミアムです。
どちらも、動画を事前にダウンロードしておくことで、ネット環境がない場所でもストリーミング再生ができます。
◎アマゾンプライムビデオ
月額500円で映画やアニメが見放題。
きかんしゃトーマス・ポケットモンスター・プリキュア・名探偵コナンなど、充実しています。
また最近はYouTubeの人気キャラクー動画なども増えてきました。
小笠原の強い味方 Amazon◎YouTubeプレミアム
月額1,000円で、Youtube内の動画はどれでも広告なしで視聴できます。
お子さんが日ごろ見ている動画も、ダウンロードできます。
②子ども用酔い止め薬
おがさわら丸は、「地獄」と称されるほどに船酔いする事で有名です。
24時間以上の船旅ですから、薬は必需品です!!
おがさわら丸の売店には、酔い止め薬は売っていません!!
必ず事前に用意していきましょう。
酔い止めドロップなら
船内で売っていました!
【親としての失敗談】
3歳になる息子に錠剤タイプの酔い止めをうまく飲ませられず、結果船酔いさせてしまいました。
ぐったりする息子を見て、本当に申し訳ない気持ちになりました。
「子どもは船酔いしにくい」なんてネット記事もみますが、船酔いします!
錠剤が苦手な子は、下記のようなドリンクタイプ(リンゴ味)も出ています。
③お風呂セット(バスタオル・フェイスタオル・歯ブラシ)
船内にはシャワー室が完備されています。
アメニティは、ボディソープとリンスインシャンプーのみ。
バスタオル・フェイスタオルは、ありません。
※売店でオリジナルデザインのタオルは販売しています
それから、歯ブラシも忘れずに。コップは、紙コップが独立洗面台の横に設置されています。
④好きな食べ物・飲み物
船内には売店がありますが、少々割高&品数が少ないです。
小笠原に行ってからも物価は高いので、乗船前に多めに買っておいてもよいと思います。
⑤おもちゃ・遊び道具
とにかく時間はたくさんあります。
荷物に余裕があるならば、おもちゃを持っていくのもアリです。
わが家は、トミカのバス1台と
シールを持参しました。
乗船前に運動させよう
乗船後は、子どもが走り回れる場所はありません。
乗船前の待合所の横には、広場があります。
子どものパワーを発散させるには、最適です。
全力ダッシュできる広さです。
最後に
片道24時間以上の船旅、不安が多いですよね。
事前に調べたり、準備したりしておくことで、ラクになることは多いです。
この記事が少しでも参考になれば、うれしいです。
ぜひとも、大人の方々も
船旅を楽しんでくださいね。