2021年の夏、小笠原諸島父島に3ヶ月長期滞在しました。
前回のブログでは、島について早々の1ヶ月目の感想をご紹介しました。
小笠原諸島移住 父島に1ヶ月住んでみた感想今回は滞在2ヶ月目の感想です。
長い期間を過ごしたこと気づいた島の特徴などご紹介します。
もくじ
小笠原諸島父島について
島の生命線、おがさわら丸
小笠原諸島の父島に来るには、客船おがさわら丸に乗船する以外の方法がありません。
まさに、島の生命線です。
おがさわら丸の入出港日時をベースに、観光業・飲食業の予定も組まれています。
おがさわら丸は、入港・出港時に汽笛を鳴らします。
最近では、その汽笛の音が時計がわりになってきました。
船便が週2回になると、ほぼ不便は感じない
6月から移住してきて、船便は週に1回。
最初は不便を感じていましたは、段々慣れていきました。
今ではすっかり板についています。
7月~8月は、小笠原諸島の繁忙期です。
そのため、おがさわら丸の出入港が、週1回から週2回に増便されます。
荷物の行き来もスムーズになります。
Amazonの荷物受け取りや、フリマアプリの出品など、かなり便利になりました。
週1回に慣れきった後だったので、便利に感じます。
出入港日時の変更は、日常茶飯事
父島では、入港日の朝になると村内放送が流れ、おがさわら丸の入港時間を知らせてくれます。
30分以内の遅れは当然ありますし、海が荒れている日は1時間以上遅れます。
さらに、2021年6・7月は2度も出入港日が変更になりました。
台風の影響で船が島に来られなかったり、本島に行けなかったりしたのです。
観光客の方は、有休ギリギリで計画すると「出社できない!」なんてことも起こりそうですね。
出入港日の変更に合わせて、スーパーや飲食店の休業日が変わる臨機応変さは、小笠原諸島っぽいところです。
生物と共存する、小笠原諸島
世界自然遺産に指定されている小笠原諸島には、ここにしか存在していない動物・昆虫・植物が多く存在します。
これら固有種を守るべく、共存するためのルールが作られています。
「天然記念物のオガサワラオオバトのそばを通る時は、静かに通る。」
「夜、アオウミガメの産卵を邪魔しないよう、ライトでは照らさない。」
「植物の外来種を持ち込まないよう、入島の時は靴の裏のゴミを取る。」
など、書ききれない程、たくさんあります。
また、島には外来種のトカゲ「グリーンアノール」というトカゲが生息しています。
見た目はカワイイ緑色のトカゲなのですが、固有種の昆虫を食べてしまう、困ったトカゲなんだそうです。
一度島に上陸してしまうと、捕獲・駆除する事が難しいそうです。
事前に防ぐことの大切さを感じました。
アオウミガメについて
小笠原諸島はアオウミガメの生息地です。
島では昔から貴重なたんぱく源として食されていて、今現在も島の名産品として飲食店で提供されています。
しかし年間に獲って食べてよいカメの数は限られています。
それは、アオウミガメの貴重な生息地として、共存するために決められたルールです。
そして島では、亀を保護する活動がおこなわれています。
5月~8月は産卵期にあたり、海岸の砂浜ではお母さんガメの足跡をよく見かけました。
そして7月からはふ化がはじまります。
ふ化すると、海洋センターの方が島の海岸から保護していきます。
そしてある程度大きくなると、ある程度安全な時間帯に「夜間の子ガメ放流会」で海に放流されます。
(例年は7月から開催されていますが、今年はふ化が若干遅く、8月から開催されています。)
こうして小笠原諸島とアオウミガメは共存しているようです。
圧巻の星空!
小笠原諸島の星空は全国屈指。
目でハッキリと天の川が見えくらいです。
海岸は暗くて空がひらけているので、星空が広大に広がります。
見渡す限りの星空は圧巻です。
8月中旬は、ペルセウス座流星群の時期です。
流れ星がたくさん見られて、最高でした。
経験した大雨警報発令
2021年の夏、台風の影響で大雨警報が発令されました。
父島の大村地区は、土砂災害(特別)警戒区域に指定されていました。
あまりの大雨に部屋が壊れるのではないか、窓に打ち付けてくる風雨に恐怖を感じました。
小笠原の台風はレべルが違います。
移住した場合、こうした自然災害のリスクも加味しておく必要がありそうです。
小笠原諸島の台風や自然災害に対する備えについて考えた自分自身の変化について
2ヶ月目に突入し、日常を取り戻す
「海キレイ!」「サメがいる!」「魚おいしい!」
来島当初は、小笠原諸島に興奮しっぱなしでした。
それから1ヶ月後。。
父島での生活にもだいぶ慣れ、テンションも落ち着きました。
小笠原諸島の自然には飽きることはがなく、毎日癒されています。
のんびりゆったり過ごしたい人は、プチ移住がオススメです。
幸せになるには、どこに住むかは関係ない?
人が何かを変えるには、①環境・②時間配分・③人間関係の3つ変えると良いなんて言います。
(気持ちを入れ変えるは、効果がほぼないようです。)
今回「①環境」を変えるため、小笠原諸島の父島にプチ移住しました。
1ヶ月目は旅行に行った時のような“非日常”モードで、何が起きてもハッピーな感じでしたが、
2ヶ月目になると“日常”モードとなり、以前の自分と変わらない精神状態になりました。
家事に対するやる気が出なかったり、子育て中にイライラしたり、どこにいても同じですね。
私たちのプチ移住は、「①環境」だけを変え、「②時間配分」と「③人間関係」はそのままなので、大きな変化は起きなかったのだと思います。
1人旅の場合は、「③人間関係」も変化しますから、もうすこし変化するかもしれません。
今いる場所ではないどこか素敵な場所にいったから、自然と自分も素敵に変われるわけじゃない事がよく分かりました。
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