●砂壁がボロボロはがれて、そうじが大変。
●築古だけれど、今後も住み続けるし一度リフォームしたい。
●業者に依頼するのは価格が高そう。
砂壁リフォーム、自分でできるのかな?そう思ったことはありませんか。
筆者も同じように思いました。
築古のわが家は、砂壁がボロボロはがれてハゲてきていました。
そこで、和室6畳部屋の砂壁DIYに初挑戦!2日間かけて約2万円でリフォームしました。


この記事を読めば、初心者でも簡単かつ安く砂壁DIYする方法がわかります。
わかりやすいよう写真多め、筆者の失敗談も書いておきました。
砂壁DIYをしてから、そうじが格段にラクになりました! そして、部屋が明るくなって利用する機会がふえました。
今砂壁のことでお困りの方、少しでも参考になればうれしいです。

もくじ
簡単!砂壁DIYの流れ

はじめて砂壁DIYをする場合、何からはじめるのか分からないですよね。
準備から完成までの流れはこんな感じです。
①完成イメージ決める
②必要なものを用意
③部屋の下準備(シートや養生をはる)
④砂壁の下地作り
⑤漆喰を塗る
⑥片づけて完成

読んでも分からない
安心してください、次の章から写真多めでご説明していきます。
砂壁DIY①完成イメージを決める

まずは砂壁をどんな風にリフォームしたいか、完成イメージを決めましょう。
砂壁のリフォームには、大きくわけて3つの方法があります。『壁紙』『塗装(ペンキ)』『漆喰』です。
筆者は『漆喰』を選びました。
簡単!安い!短時間!失敗もごまかせる!
そう思ったからです。
砂壁DIYに漆喰を選んだ理由

筆者が砂壁DIYに求める条件は、これでした。
【砂壁DIYに求める4つのこと】
①初心者もできる簡単さ
②費用が安い(値段高い工具は不要)
③短時間でできる
④失敗しても大丈夫(ごまかせる!)
本来、漆喰は上級者向きらしいですが、漆喰のなかにも初心者向けの商品があるんです。
それが『漆喰うま~くヌレール』。
・砂壁をはがさず、下地なしで直接塗れる
・子どもでも塗れる簡単さ
・必要な工具は、コテとコテ板だけ

漆喰のムラって“味がある”で、ごまかせそう。
砂壁DIY②必要なものを用意

まずは、必要なものを用意します。
実店舗なら、ホームセンターや100円均一。ネットなら、Amazonや楽天市場でそろいます。
個人的には、漆喰うま~くヌレールは、ネットの方が色やサイズの品ぞろえが良いですし、重いので配送が便利です。

18㎏の漆喰は重いので腰気を付けてくださいね!!
【用意するもの】 |
漆喰うま~くヌレール |
こて |
こて板 |
下地スプレー※1 |
霧吹き※2 |
砂壁はがす用のヘラ※2 |
ごみ袋 |
ゴム手袋(またはビニール手袋) |
ビニールシート |
養生テープ |
ぞうきん |
ほうき・ちりとり |
椅子(脚立)※高い場所を塗る場合 |
【総額】 |
※1※2:下地作りの方法によって用意するアイテムが違います。後述【DIY④下地作り】の章を読んで、必要なものだけ用意しましょう。
筆者は王道の白色をチョイス。
専用の͡「こて」と「こて板」も用意。
砂壁DIY③作業前の準備(ビニールと養生でカバー!)

必要なものがそろったら、さっそく砂壁DIYをはじめましょう!
まずは、作業する前の準備をします。
漆喰を塗るときに、柱や畳・床などが汚れないよう、ビニールシートや養生テープでカバーします。

養生テープは、“はがしやすいガムテープ”みたいなものです。これを柱と砂壁の境目に貼っておくと、漆喰を塗るときに「じょうぎ」の役割もはたしてくれます。

気を付けて塗れば大丈夫でしょ!
ビニールシートも養生テープもなしで作業開始!
砂壁をはがしたり、塗ったりしました。
想像以上に畳や柱が汚れ、その汚れを取るのに手間がかかりました。

養生テープに関しては、あり・なしで出来栄えが全然ちがいます!!
結局、出来栄えに満足できず、後日改めて養生テープを貼って塗りなおしました。

砂壁DIY④下地作り(3つの方法)
漆喰を塗る前に、下地(ベース)を整えていきます。
この下地作りの方法は3つあります。
【下地作り3つの方法】
(1)そのまま(漆喰直塗り)
(2)砂壁が固まる下地スプレーをかける
(3)砂壁をヘラではがす
筆者は(1)そのままで簡単・時短コースにしました。
それと試しに一部エリアを(3)砂壁をヘラではがすに挑戦しました。
(1)そのまま(直接塗る)
今の砂壁そのまま、さわってはがれる部分だけ、ほうきでなでます。
「壁のうえに直接塗って、あとでボロボロはがれ落ちない?!」
と、心配になりますよね。
漆喰うま~くヌレールは、直接塗れるんです!!
とはいえ、やっぱり心配という方には別の方法もあります。
(2)砂壁が固まる下地スプレーをかける
砂壁をそのまま固める便利なスプレーが売っています。
このスプレーを砂壁にまんべんなくかけて乾かすだけで、砂壁が固まります。
超簡単、便利です。念には念をいれたい方は、この下地スプレーがおすすめです。
ちなみに広面積の砂壁DIYする方は、霧吹きよりスプレータイプの方が、手や指が痛くならないので断然おすすめです!
(3)砂壁をヘラではがす


砂壁を自分ではがすの、むずかしそう。。
砂壁は、簡単にはがれます。
霧吹きで水を吹きかけて、ヘラではがすだけです。
水はしっかり、まんべんなく吹きかけるのがポイントです。
また、砂壁をはがす際は粉が舞い散るのでマスクを着用しましょう。
作業自体はとても簡単ですが、広範囲をやる場合は手や腕が痛くなります。なかなか大変な作業です。
お恥ずかしい話ですが・・
砂壁をはがすヘラを買うのがもったいなくて、家にあったお好み焼き用のヘラを使用。
砂壁ははがれますが、下の壁も結構傷つけてしまいました。
専用のプラスチックでできたヘラ、絶対用意した方がいいです!
アマゾンで200円くらいで買えます。
砂壁DIY④漆喰を塗る

いよいよ砂壁DIYのメイン、塗る作業です!!
漆喰うまーくヌレールは、においがするので窓をあけて換気しましょう。
①窓をあけて換気する
②漆喰うまーくヌレールをあける
③中にはいっている紙をとる
④漆喰をおたまですくってコテ板にのせる
⑤コテで漆喰を壁にぬる
漆喰は、ねんどのような状態です。
ちょっと固いなと思ったら、おたまで混ぜると少しやわらかくなります。
コテで塗るときのポイントは、壁に押し付けて横にのばしていく感じです。
正直、漆喰はどんな塗り方でもなんとかなります。
わが家では、途中で4歳の息子が参加。ビニール手袋をつけてし、直接手で塗ってもらいました。
コテとは違った味わいのある壁ができました。
塗り終えたら、乾く前にやることがあります。
①気になる箇所の修正
②養生テープをはがす
半乾きの状態ならやわらかいので、手直ししやすく、養生テープもはがしやすいです。
漆喰が完全に乾ききったあとに出っ張りを発見。
爪で強めにガリガリ。ポロっと取れて2㎜の穴が。。
たまたま残っていた漆喰をぬって、補修。
最終仕上げは、半乾きのタイミングでやった方が断然ラクです。
砂壁DIY⑤片付けたら完成
漆喰を塗り終わって、養生テープをはがします。
完全に乾ききるまで、数時間放置。
しっかり乾いたところで、ビニールシートをはずします。
これにて、砂壁DIYの完成です!!


まとめ:初心者でも砂壁DIYはできる!
初心者でも砂壁DIYできる方法をご紹介してきました。
砂壁の状況は、各ご家庭で異なりますが、少しでも参考になればうれしいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
【参考】砂壁を自分でリフォーム、費用や時間は?(和室6畳の場合)
初心者が自分でリフォームする場合、費用や時間がどれくらいかかるか気になりますよね。
ご参考までに、わが家の和室6畳分スペースの砂壁DIYをおこなった際の費用・時間をご紹介します。
※同じ6畳和室でも砂壁の面積により費用や時間は異なります。
砂壁DIYの所要時間はどれくらい?

【時間】所要日数2日・作業時間10時間
砂壁のうえに直接漆喰を塗る、シンプルなDIY方法を選んだので時間は短くすみました。
それでも“2日”と聞くと長いですが、実際の作業は10~15時間ほど。
乾かす時間もあって2日間かかりました。
朝から効率よくやれば、最短1日で終わらせることも可能です。
砂壁DIYの費用はどれくらい?

【費用】総額22,030円
安くするため、値段の高い工具がいらないDIY方法にしました。
結果、用意するものも少なくて済みました。
100円均一とネット通販(楽天市場やAmazon)で簡単にそろいました。
費用の内訳はこちら。
アイテム | 価格 |
漆喰うま~くヌレール18㎏白色 | 12,500円 |
漆喰うま~くヌレール5㎏白色 | 4,500円 |
こて | 1,500円 |
こて板 | 2,000円 |
霧吹き | 110円 |
大きいごみ袋 | 110円 |
ゴム手袋(又はビニール手袋) | 110円 |
養生テープ | 1,200円 |
【総額】 | 22,039円 |
【注意点】砂壁DIYよりも業者に依頼した方がよい場合もある!

初心者でも砂壁DIYはできます。
自分でやるので人件費ゼロでコスパは最強です。
しかし、全員にDIYをおすすめするわけでは、ありません。
下記にあてはまる方は、DIYより業者さんにリフォームを依頼した方がよいと思います。
・漆喰など重い荷物を運ぶのが難しい
・イスの上や脚立など不安定な所に登れない
・時間をつくるのが難しい
・クオリティにはこだわりたい
・絶対に失敗したくない
一度業者に見積もりをとって比較してみるのもよいでしょう。
見積もりだけなら無料です。
【補足】砂壁が少しはがれる程度なら「砂壁を固めるスプレー」だけで良いかも
「ちょっとはがれる程度だから、まだ砂壁DIYには早いかな。」と、思っている方に朗報です。
砂壁が少しはがれる位でしたら、砂壁をそのまま固めるという方法もあります。
その名も『せんい壁・砂壁おさえスプレー』。
ためしに1本だけ買って、スプレーを吹き付けてみるのも良いでしょう。
それでボロボロが収まったら、ラッキー!!
ダメなら、本格的にDIYに移るという手もあります。
このスプレー、砂壁に塗装や壁紙はる時の下地にも使えるので、ムダになることはありません。
【補足】DIYのその後(1か月後、半年後)
「DIYって完成した時はいいけど、その後は問題ないの?大丈夫?」
そんな風に心配になることもあるかもしれません。
私自身もDIYしてみて、その後が気になるので今後経過観察していきます。
特に砂壁のうえに直接塗った場合と、砂壁をすべてはがしてから塗った場合で変化があるか注目しています。
数か月後に、またこの記事を更新します。