この記事では『砂壁のリフォーム』を、初心者が自分でできる方法について、写真付きでご紹介しています。
●砂壁がボロボロはがれて、なんとかしたい!
●今後も住みつづける部屋を、新しくしたい。
●業者にお願いすると料金がかなり高い・・。
砂壁を自分でリフォームすれば、費用は安くおさえつつ、壁をキレイにできます。
しかし、初心者にとって砂壁のDIYは、むずかしそうだし、失敗したらイヤですよね。
私も同じ不安を感じました。
予算の関係上、自分でリフォームするしかなく、初心者ながら砂壁DIYを決意。
徹底的に調べて、初心者でもできる、安くて簡単な砂壁DIYの方法を見つけました。
この記事では、初心者でも迷わず着実に砂壁DIYができる方法をご紹介します。
この記事を読めば、料金は格安で、砂壁をステキな壁に自分でリフォームできます。


もくじ
DIYで砂壁リフォームする方法(6つの手順)
砂壁DIYは、6ステップで進めます。
各章、“初心者でもわかりやすく”をモットーにご説明していきます。

砂壁DIY①完成イメージを決める

まずは、砂壁をどんな風にしたいか完成イメージを決めましょう。
砂壁のリフォームには、大きくわけて3つの方法があります。
『壁紙』『塗装(ペンキ)』『漆喰』です。
工具を用意しなくても、簡単に安くできる方法として、筆者は『漆喰』を選びました。
砂壁DIY、壁紙・塗装(ペンキ)・漆喰から『漆喰』を選んだ理由

初めての砂壁DIY。
一番の心配ごとは、初心者でも失敗せずにできるかではないでしょうか。
漆喰は、子どもでも塗れる手軽さです。塗り方が多少雑でも“味がある”仕上がりになります。
つまり、塗り方に失敗がないのです!!
一説では、“漆喰は上級者向き”と言われていますが、その理由は漆喰の粉と水をかき混ぜる作業が、とても大変だからです。
しかし漆喰のなかには、すでに漆喰の粉と水をかきまぜた状態で直接塗るだけという便利な商品があります。
筆者は、漆喰うまーくヌレ~るという商品を使用しました。
失敗しない!工具不要!簡単!安い!
「これだ!見つけた!」と、思いました。

砂壁DIY②必要なものを用意

砂壁DIYに必要なものを用意していきましょう。
『漆喰うま~くヌレール』は、ネット通販(Amazonや楽天市場)での購入を強くおすすめします!!
なぜなら、ホームセンターなどのお店では、色やサイズの品ぞろえが限られています。そして、漆喰は5kg~18kgと非常に重いので、自分で運ぶよりも配送してもらった方が便利です。ぎっくり腰には、要注意です!
【用意するもの】 | 購入先 |
漆喰うま~くヌレール | 楽天市場 |
こて | 楽天市場 |
こて板 | 楽天市場 |
下地スプレー※1 | 楽天市場 |
霧吹き(きりふき)※1 | Amazon |
砂壁はがす用のヘラ※1 | Amazon |
ごみ袋 | 100円均一 |
ゴム手袋(またはビニール手袋) | 100円均一 |
ビニールシート | Amazon |
養生テープ | Amazon |
ぞうきん | 自宅のもの |
ほうき・ちりとり | 自宅のもの |
椅子(脚立)※高い場所を塗る場合 | 自宅のもの |
※1:後述【DIY④下地作り】の章を読んで、必要なものだけ用意してください。
漆喰うま~くヌレールは、色の種類が豊富です。複数の色を組み合わせるのもオシャレです。
(筆者は、シンプルに白色にしました。)
専用の͡「こて」と「こて板」は必須アイテムです。

砂壁DIY③作業前の準備

必要なものがそろったら、作業にうつります。
まずは、漆喰をぬる前の準備です。
柱や畳・床などが汚れないよう、ビニールシートや養生テープでカバーしましょう。
具体的な手順は、こちらのYoutubeが参考になります。
めんどくさがり屋の筆者は、ビニールシートと養生テープなしで、作業を開始!
想像以上に畳や柱が汚れ、結局その汚れを取るのに時間がかかりました。

養生テープに関しては、あり・なしで出来栄えが全然ちがいます!!
結局、出来栄えに満足できず、後日改めて養生テープを貼ってぬりなおしました。

砂壁DIY④下地作り
漆喰をぬる前に、下地(ベース)を整えます。
この下地作りの方法は、3つあります。
【下地作り3つの方法】
1)そのまま(漆喰直ぬり)
2)砂壁が固まる下地スプレーをかける
3)砂壁をヘラではがす
筆者は、1)そのまま(漆喰直ぬり)と、3)砂壁をヘラではがす、ふたつのパターンでやりました。
1)そのまま(漆喰直ぬり)
砂壁のさわってはがれる部分だけ、ほうきでなでて払い落します。
「砂壁のうえに直接ぬって、あとでボロボロはがれ落ちない?!」
と、心配になりますよね。
でも、不思議と落ちないのです。
パターン②砂壁が固まる下地スプレーをかける
砂壁をそのまま固める便利なスプレーが売っています。
このスプレーを砂壁にまんべんなくかけて乾かすだけで、砂壁が固まります。
超簡単、便利です。
念には念をいれたい方は、この下地スプレーがおすすめ。
ちなみに広面積の砂壁DIYする方は、スプレーだとコスパが悪いので、液体タイプを買ってローラーでぬった方がよいです。
パターン③砂壁をヘラではがす

実は砂壁は、簡単にはがれます!
霧吹き(きりふき)で水を吹きかけて、ヘラではがすだけ。
水はしっかり、まんべんなく吹きかけるのがポイントです。
また、砂壁をはがす際は粉が舞い散るのでマスクを着用しましょう。
作業自体はとても簡単ですが、広範囲をやる場合は、手や腕が痛くなる大変な作業です。
※ヘラはプラスチック製の専用ヘラの方が手が痛みにくいのでおすすめです。
砂壁DIY⑤漆喰をぬる

いよいよ砂壁DIYのメイン、漆喰を塗る作業です。
(1)窓をあけて換気する
『漆喰うまーくヌレール』は、乾くまでニオイがするので必ず窓をあけて換気しましょう。
(2)漆喰うまーくヌレールをあける
開封して、中にはいっている紙をとりだします。
(3)漆喰をおたまですくってコテ板にのせる
漆喰は、ねんどのような状態で入っています。
「ちょっと固い?」と思ったら、混ぜるとやわらかくなります。
(4)コテ板の漆喰をコテで取って壁に塗りつける
コテでぬるときのポイントは、壁に押し付けて横にのばしていく感じです。
こちらのYoutubeがおすすめです。
正直、漆喰はどんな塗り方でも様になります。
わが家では、4歳の息子にビニール手袋をつけて、手で塗ってもらいました。
味のある仕上がりになりました。
(5)気になる箇所を修正する
一面を塗り終えたら、乾く前に気になる箇所の修正をしましょう。
半乾きの状態ならやわらかいので、手直しがしやすいです。
(6)半乾きのあいだに、養生テープもはがす
養生テープをはがしましょう。
半乾きの状態ならやわらかいので、テープがはがしやすいです。
(7)乾かす
しっかり乾くまで、3時間以上放置します。
乾くと色味が落ち着いてきます。
最後に軽く触れてみて乾燥しているか確認しましょう。
砂壁DIY⑥片付けて、完成!
乾いたことを確認したら、ビニールシートをはずして片づけます。
これにて、漆喰による砂壁DIYの完成です!!


ここまで、初心者でも失敗せずにできる砂壁DIYをご紹介してきました。
料金は格安で、砂壁をステキな壁に自分でリフォームできます。
ぜひ、試してみてください。
お読みいただき、ありがとうございました。
【参考】砂壁を自分でリフォーム、費用や時間は?(和室6畳の場合)
初心者が自分でリフォームする場合、費用や時間がどれくらいかかるか気になりますよね。
ご参考までに、わが家の和室6畳分スペースの砂壁DIYをおこなった際の費用・時間をご紹介します。
※同じ6畳和室でも砂壁の面積により費用や時間は異なります。
砂壁DIYの所要時間はどれくらい?

【時間】所要日数2日・作業時間10時間
砂壁のうえに直接漆喰を塗る、シンプルなDIY方法を選んだので時間は短くすみました。
それでも“2日”と聞くと長いですが、実際の作業は10~15時間ほど。
乾かす時間もあって2日間かかりました。
朝から効率よくやれば、最短1日で終わらせることも可能です。
砂壁DIYの費用は?安くできるの?

【費用】総額22,030円
安くするため、値段の高い工具を使わないDIY方法を選びました。
結果、用意するものも少なくて済みました。
100円均一とネット通販(楽天市場やAmazon)で簡単にそろいました。
費用の内訳はこちら。
アイテム | 価格 |
漆喰うま~くヌレール18㎏白色 | 12,500円 |
漆喰うま~くヌレール5㎏白色 | 4,500円 |
こて | 1,500円 |
こて板 | 2,000円 |
霧吹き(きりふき) | 110円 |
大きいごみ袋 | 110円 |
ゴム手袋(又はビニール手袋) | 110円 |
養生テープ | 1,200円 |
【総額】 | 22,039円 |
【補足】砂壁が少しはがれる程度の補修なら「砂壁を固めるスプレー」だけで良いかも
「ちょっとはがれる程度だから、まだ砂壁DIYには早いかな。」と、思っている方に朗報です。
砂壁が少しはがれる位でしたら、砂壁をそのまま固めるという方法もあります。
その名も『せんい壁・砂壁おさえスプレー』。
ためしに1本だけ買って、スプレーを吹き付けてみるのも良いでしょう。
それでボロボロが収まったら、ラッキー!!
ダメなら、本格的にDIYに移るという手もあります。
このスプレー、砂壁に塗装や壁紙はる時の下地にも使えるので、ムダになることはありません。