世界自然遺産の島、小笠原諸島。船で片道24時間以上かかる小さな島に、2021年夏にプチ移住しました。
長い時間を過ごすことで、島の魅力や生活する場所としてのリアルを知ることができました。
【こんな方におすすめ】
☑小笠原に長期滞在したい
☑小笠原移住を考えている
☑父島母島について知りたい
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長期滞在中に島で見聞きしたことをまとめました!!
もくじ
住居について
長期滞在者向けマンスリープランを活用
滞在期間が3ヶ月間だったので、賃貸契約は結んでいません。
そもそも島には賃貸物件が少なく、募集もありませんでした。
そこで私たち(夫婦+3歳児)は、宿泊施設に長期滞在しました。
場所は、父島で最も栄えている大村地区の、ホテルナインボール。
選んだ理由は、長期滞在者向けプランがあったからです。
≪ホテルナインボール 価格目安≫
大人1人⇒月10万円~
大人2人+幼児1人⇒月17万円~
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1日あたり家族で6千円でした。
光熱費込み・Wi-Fi完備・キッチン付き・家電や寝具、日用品付き。
当時の私調べによると、父島の宿泊施設(61箇所)中、
「部屋にバストイレ付・Wi-Fiあり・キッチン付」
を満たしていて最も安い部屋は、この宿でした。
長期滞在者用のプランは、仕事で島にくる単身向けが多く、
ファミリー向けの広い部屋は少ないのです。
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離島で全部そろってこの値段は、
良心的な価格かなと思います。
≪長期滞在先を探している方へ≫
長期滞在向けプランのある宿はこちら。
仕事やワーケーション先としても使えます。
シングル向け・ファミリー向け、どちらもあります。
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ファミリー層の住居探しは激ムズ案件
短期移住ではなく、本格的に移住したい方に残念なお知らせです。
本島から父島に移り住みたいと思っても、物件が全然ありません!(母島も同様です)
試しに、〈父島 賃貸〉で検索してみてください。
2021年7月時点では、1Kで90,000円の部屋1件しかヒットしませんでした。
小笠原諸島父島 賃貸・不動産物件情報 賃貸アパート月貸マンスリールーム(マンスリーマンション) – 小笠原チャンネル (ogasawara-channel.com)
父島は物件数が少なく、空き部屋は島民内ですぐうまるので出回りません。
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島歴30年のおじいさんが
教えてくれた情報です。
また、父島には都営住宅があります。
【東京都HP】小笠原住宅(都営住宅)について|東京都小笠原支庁 (tokyo.lg.jp)
年に1度、東京都が入居者を募集しています。※多家族向けは空きが出次第
しかし、こちらは以前島に住んでいた旧島民、そして現在島に3年以上住んでいる人が優先されます。
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気になって電話で問合せた所、
応募者の7~9割は3年以上の
島民者なんだとか。
本気で小笠原諸島に住みたい方は、父島・母島に足を運んで人脈をつくってっていく事になりそうです。
治安について
父島の治安はとても良いです。
事件・事故が少なく、警察官にとってはハッピーな島らしいです。
※島民歴30年のおじいちゃん情報
私も3ヶ月間滞在してみて、治安の良さを感じました。
夜子どもを連れて外出したり、夜女性が浜辺を散歩していたりしています。
私がいちばん驚いたのは、レンタカーの返却方法です。
返却先が港の無料駐車場で、「カギさしっぱなし・扉あけっぱなしにして置いといてください」と言われました。
治安がよくなければできない事なので、本当におどろきました。
生活環境について
父島には必要最低限の施設は整っています。
公共施設として、公民館や図書館、テニスコートもあります。
道路やトンネルも整備されているので、運転しやすいです。
また、海辺にはベンチ・シャワー室・トイレがあり、掃除が行き届いています。
警察署と郵便局もあります。
医療に関しては、診療所と歯医者があります。
万が一、診療所では対応しきれない内容だった場合は、ヘリコプターで搬送されます。
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滞在中、ヘリコプターで搬送
される人を目撃しました!
お世話になりたくない・・
買い物事情
品物の物価はこんな感じ
こちらのリストは、父島のスーパー(小祝商店・小笠原生協)で購入した商品の価格表です。
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私としては、激安スーパーに慣れていると高い気もしますが、地元東北の田舎スーパーの価格も知っているので、べらぼうに高いという気もしません。
「適正な価格」かなと感じました。
あくまで感覚ですが、【冷蔵便】で運ばれる食材は割高、【常温加工品】はチョイ高という感じです。
買い物は、入港日に行くべし
週に1度、おがさわら丸が物資と人を運んで帰ってきます。
この日が最も品揃えがよい日です。
以後、1日1日と棚の空きが目立ってきます。
買い物先は、ほぼ2か所!!小笠原生協か小祝商店です。
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他にももっと小さな商店あり
ますが、品ぞろえ的には
この2か所が大きいです。
しかもこの2つのスーパー、道路を挟んで対面にあるんです。
はしごしやすくて、助かります。
船が11時に二見港に入港すると、だいたい14時頃から商品が並び始めます。
船からトラックへ、トラックから店先へのリレー形式。
到着した食材から、どんどん棚に並べられていきます。
人は不便に慣れる
小笠原に来る前、私はこの買い物問題が不安で仕方ありませんでした。
「船便が週1回ってことは、もし必要な食材を買いそびれたら1週間手に入らないよね?!それって、めっちゃ不便!!」
しかし、実際生活してみると、無いなら無いで何とかなります。
だんだん生活のリズムにも慣れてきますし、いかに自分が便利さに毒されていたのか気づきました。
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余計な買い物が減って、
食費が安くなりました。
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【注意】悪天候でおがさわら丸の入港が遅れる場合があります!絶対に必要な食材は、多めにストックしておきましょう。
小笠原近海の鮮魚は絶品!
魚に関しては、小笠原近海の新鮮なものが手ごろな価格で売られています。
小笠原でしか見かけないような変わった魚も多いです。
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小祝商店にいくのが
私の楽しみです。
※入荷しない日もある
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今まで魚は切り身で買っていたのですが、島に来てからは自分で捌いています。
丸魚で買って、刺身とムニエルとあら汁にしています。(この日は肝が最高に美味しかった!)
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食の豊かさがグンっとあがりました。
強い味方、ネット通販
加工食品や飲料など、常温で日持ちする食品ならばネット通販を使うと安く手に入ります。
わが家も、ジュースやラーメンなどは、Amazonで購入します。
注文から受取りまで1週間以上かかるので、余裕をもった発注が必要です。
Amazonプライム会員になれば、父島でも送料無料で届けてくれます。
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外食事情
個性豊かな個人経営の飲食店が多い
父島にはチェーン店はなく、個人経営の飲食店ばかりです。
カフェ、イタリアン、ラーメン屋などなど。
特に居酒屋が多い印象です。
小笠原諸島父島の名物は、何といっても新鮮な地魚!
それから、ウミガメ料理も島ならではの名産品。
私もウミガメの刺身をいただきましたが、癖がなく食べやすかったです。
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ウミガメは年間捕獲量は55頭までと限定されていて、この日食べたお刺身は冷凍保存されたものでした。
自然と共存する島ならではのルールですね。
テイクアウト対応店が多い
父島は、テイクアウトが盛んです。
おがさわら丸の乗船客や、マリンアクティブティ参加者など、利用する方が多いからでしょう。
近所のおにぎり屋さんは、朝5時30分にオープンして、早い時には8時頃売り切れています。
また、コロナをきっかけにテイクアウトを始めたお店も多いそうです。
おにぎり屋、お弁当屋、パン屋、イタリアン、居酒屋のお品書きメニューなどなど。
子どもと一緒だと気を遣うことが多いので、おうちでゆっくり食べられるのはありがたいです。
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父島の交通手段
公共交通機関は、バスのみ。
片道一律 大人200円・小人100円。
一日券は 大人500円・小人200円。
本数は限られているので、本格的に住むとなったらバイクか車は欲しくなりそう。
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個人では、車・バイク・自転車を所有して使っているようです。
小笠原諸島はれっきとした東京都なので、車のナンバープレートは品川。
父島では駐車場の登録は不要で、港の駐車場が無料んだそうです。
※島歴30年のおじいちゃん情報
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知るほどにおもしろい父島
1ヶ月間も滞在していると、顔見知りがふえ、島のことをいろいろ教えてくれます。
そのひとつ、ひとつが個性的で、知るほどにおもしろい島です。
小笠原諸島に関心のある方は、ぜひ一度行ってみてください。
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