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【第7話】ネタバレ感想 黄皓は生粋のビジネスマン バチェラーシーズン4 

Amazon制作の婚活サバイバル番組「バチェラー・ジャパン」。

私は、バチェラー&バチェロレッテの大ファンで、年中おかわり視聴している生粋のバチェラー好きです。

正直に言うと「シーズン4は心と心の繋がるようなシーンが少なく、表層的で面白くない!」最初は、そう思っていました。しかし、何度もおかわり視聴している内に、ある結論にたどり着いたのです。

シーズン4は、ビジネスマン黄皓のバチェラー・プロジェクトなんだと。

恋愛番組に、ビジネスノウハウを持ち込んだ男の物語としてみる事ができるんだと分かりました。

・・・唐突にすみません。

きゅーちゃん的にいうと「???」ですよね。

ですが、私がシーズン4に感じた違和感・物足りなさの説明がつくんです。

こんなバチェラー4の見方もあるんだなと、気軽な気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。

大前提、黄皓は「仕事がデキる」

はじめにおさらいです。

黄皓さんは、中国出身、4か国語を話せます。某有名大学を卒業後、某有名総合商社に入社。その後お父様の会社を引き継ぎます。ご自身でも会社を起業し、まさに仕事がデキる男です。

黄皓さんはバチェロレッテ出演の時から度々「コンプレックスがあって自信がない分、努力で補ってきた」と話しています。彼は後天的に努力し、成果を出し、それを自信に変えてきた方なのです。

以上の点から、彼は仕事がデキる事に自信をもっていて、それがアイデンティティにもなっていると考えます。

実際、バチェロレッテのEP7では、萌子さんに自分の魅せたい姿として仕事場を選び、インタビューでは仕事を「生きがい」と語るなど、黄皓さんにとって仕事がどれだけ大切なものかが伝わってきます。

バチェラーが黄皓のプロジェクトと化した理由

バチェロレッテで惜しくも最後のひとりに選ばれなかった黄皓さん。

再度この旅に参加する決断には、苦悩があったでしょう。

バチェラーとして参加するメリットは?デメリットは?リスクは?

ここで、徹底的にリスクマネジメントしたでしょう。

そして結論は、自分にとってバチェラー参加はメリットの方が大きい!

今たくさん持っている大切なもの(会社・社員・仲間)を2ヶ月間捨てて参加する程のメリットがあると判断したのです。家族の結婚への希望も高まっている。

参加時点で、既に自分だけの話ではなくなっているのです。

だから、何としても成功させたい。

そして結果的に、たくさんの人を巻き込んだ一大プロジェクトとなっていきます。

仕事のノウハウを恋愛に持ち込んでしまう黄皓

黄皓さんは、仕事がデキるため、意識的にせよ無意識にせよ、思考も言動もビジネスマンです。

自分の得意分野である仕事で培ったノウハウを「真実の愛をみつける場」に持ち込んでしまった事で、後々自分自身が苦しくなっていきます。

バチェラープロジェクトを考えてみる

黄皓さんは、バチェラーをプロジェクトとして捉えているのではないでしょうか。

「プロジェクト」とは、何らかの目標を達成するための計画を指すビジネス用語です。

彼のバチェラー参加の目標は、「未来を共にするパートナーを見つけること」です。

これを達成するために進めていくことになります。

そして、プロジェクトには欠かすことの出来ない要素が2つあります。

「有用性」と「独自性」です。

有用性とは、期間が決まっていて、始まりと終わりが明確に定義されている事

独自性は、今まで実施した事がない要素が含まれている事をいいます。

バチェラー・プロジェクトの期間は、最初のレッドカーペット登場から、最後のローズを渡すまでと定義できます。

ただし、萌子さんのように「終わり」をずらすというというウルトラCもあります。

「旅は終わるけど、ここからが始まり。」

当初、バチェロレッテにおける有用性だったものを、ひとりの女性福田萌子の人生という有用性に置き換える事で「終わり」をずらしています。

バチェラー3友永さんのアフターファイナルローズもそうですね。

もう、どこが終わりなのか分からない状況が連続で起きているので、正直終わりがどこか分からなくなりつつありますね。

次に、独自性。バチェラー4の新たな試みといえば、追加メンバーの参加と真実のクエスチョンカードゲームです。

そして、シリーズ4で最も衝撃的だった事といえば・・キス&お泊りですね。

デキる黄皓さんは、意識的にせよ無意識的にせよ「自分がバチェラーである事の独自性」は考えていたでしょう。

プロジェクト成功への2つの鍵

このプロジェクト成功には、大事なポイントが2つあります。①ゴールを明確にする、②メンバー個人の高い意識作りです。

①ゴールを明確にする。

黄皓さんは、序盤から一貫して 「未来を共にするパートナーを見つけること」 を強調してきました。

そう、これこそ彼の拠り所であり、判断基準です。

各エピソードで、サブテーマ的に「決断」「覚悟」などありますが、全てはこのゴールに向かう中継ポイントです。

迷ったらここに戻ってこよう。全てが帰着する場所ですね。

(この点、バチェロレッテEP6グループデートで、萌子さんに直接質問して聞いていましたね。)

②メンバー個人の高い意識作り

このプロジェクトの要は女性陣です。

彼女たちの活躍なくして、このプロジェクトは成立しません。彼女たちはプロジェクト内容も、ましてやバチェラーが誰だかも知らずにこのプロジェクトに強制加入させられます。

ここで言う「個人の意識」は、「黄皓さんへの恋愛感情」という意味です。

よって、メンバー個人の意識は低く、プロジェクトとは別の目的(認知獲得・水着売りたい等)で参加した方も多いでしょう。

そんな女性陣を一手に引き受け、「好き」という感情を引き出すための手段が、あのキスやお泊りでしたね。

しかし好きを高めるためにとった行動が、結果的に女性陣の気持ちが盛り上がらない要因になってしまいました。

プロジェクトリスクが露呈した日

新しいことに挑戦すると、必ずリスクが伴います。

黄皓さんも、今回のプロジェクトの独自性である「キス&お泊り」によって、ある程度波乱が起きる事は想定していました。

何だったら波乱を利用して「世界が敵に回っても味方してくれるか」彼女たちを見極める事も考えていたかもしれません。ご本人も「それで離れてしまう人は仕方ない」と言っています。

ですが、実際はそこまで深刻には考えていなかったと思います。

そして、そこに大きな誤算がありました。

人間関係・恋愛においては、コントロールは不可能です。

頭で考えていた事とは全く異なった方向に進んでいきます。

女性陣はドン引きし心が離れ、お気に入りのシンディちゃんは脱落します。

その後も気持ちが下がってしまった女性陣へのケアなどに時間を割かれてしまい、もっと深い話をする時間にあてる事ができなくなってしまうのです。

この想定以上の打撃を受けて苦悩する点、非常に見所です。

恋愛にビジネスノウハウを持ち込んではいけない決定的な理由

仕事がデキる男である黄皓さんは、ビジネスノウハウをバチェラーという恋愛の場に持ち込みました。

ではなぜ持ち込んではいけないのでしょうか。

それは、ビジネス(または資本主義)において相手との関係はGIVE&TAKEだからです。

黄皓さんが真実の愛として語る「無償の愛」や「自分がハゲて無一文になっても愛してくれる」は一方的に注がれるもので、ビジネスは双方向に与え合い続ける事が前提となっています。

そしてGIVE&TAKEの最も重要な点は、相手の気持ちと自分の気持ちを計測し同等量に近いかを確認しなくてはいけない事です。

そのために、相手の気持ちをとにかく確かめます。

今回のシーズンでは彼の確認質問が多いですよね。

「俺の事好き?」「俺ってどれくらい必要な存在?」

一見すると野暮な質問が目立ちますし、面接されているようなデート内容も多い。

個人的には、野暮な事は聞かずに好意は汲み取って欲しいし、質問への回答が気に入らなかったら落とされる企業面接のように感じました。そんなデートは全然楽しくないですよね。

実際女性陣からも、EP5でこんな発言が出ています。

ギリム「私を試されているデートに感じた。」

松本「黄皓さんは、落とす理由を探すためにデートしている。」

しかし、仕方がないのです。

相手の気持ちを計測するためには、雰囲気や感情といった抽象的なものではなく、具体的な成果物(大好き等)が必要なのです。

そのため、成果物を獲得するためにパワープレーで相手に言わせるシーンも目立ちます。

有名なのは、このシーンですね。

黄皓「好き?大好きじゃないとご両親に会わせられないんだよね?」

・・・文字に起こすとキツイですが、彼は本気でこの旅に向き合っているのです。

彼なりの誠実さと彼なりの正義で。

そして、女性陣のご家族に対しても成果物を求めます。

黄皓→秋倉父「結婚するとそれは手に入りますか?」

黄皓→望未父「(のんちゃん攻略の)コツってありますか?」

(商談先の部長クラスへの対応としては、完璧なオヤジ転がしでした。)

以上のように、相手の気持ちを計測しながらプロジェクトは順調に進んでいったのです。

愛の化身、「敏夫」現る

実はここまでのブログはEP6までを見終えた時に書いていました。EP6までのモヤモヤ感、物足りなさを言葉にしたい。でもそうこうしているうちに、EP7の配信日が来てしまいました。

そして、私は愛の化身「敏夫」に出会ったのです。

EP7では女性陣のご家族を訪問します。

黄皓さんは、最後の3人に選んだ秋倉諒子さんのご家族を訪問します。

そこに、お父様である秋倉敏夫(あきくらとしお)さんはいました。

彼と黄皓さんが2人きりで話すシーン。

黄皓「家族がいて、何が一番幸せですか?」

敏夫「家族がいること」

私(うおおおお、敏夫さ~~~ん!!)

このシーン、痺れました。

相手に何かを求めるのではなく、そこにいてくれる事、存在自体が幸福である。

相手に与えている時に幸福を感じ、その見返りは求めない。

千葉県で、愛の化身を見つけた瞬間でした。

そして、このバチェラーという番組において、最終回を迎える直前に黄皓さんの前に現れ、押し付けるワケでもなく愛について諭す。

もう演出を超えた奇跡を感じました。

これこそ、リアリティーショーの醍醐味。

この言葉が、どれだけ黄皓さんの心に残ったかは分かりません。

ですが、これこそ真実の愛ではないかと感じました。

この、黄皓さんと秋倉敏夫さんの会話は、まさに愛とビジネス(資本主義)がぶつかる瞬間であり、最高の見どころです。

与えられた、本命からの試練

ここまで、何とか順調に進んできたバチェラー・プロジェクト。

しかし、EP7に最大の難関が待ち受けます。

そうです、のんちゃんの元彼忘れられない発言です。

第一印象から惹かれていたのんちゃんとプーケットの旅を楽しんだ。バチェラーとしてみんなを好きになる努力もした。キスやお泊りで総スカンくらったけど、信じてくれた人達とここまで来れた。好き・大好きという言葉ももらった(言わせた)。あとは最後まで薔薇を渡し続ければ、プロジェクトは成功!のはずでした。

しかし、まさかここにきて、家族との挨拶すませたタイミングで、元彼が忘れられないと言われてしまいます。

彼は本当に驚いただろうし、ショックだったでしょう。

気持ち的には、それでものんちゃんにローズを渡したかったはず。

でも、彼はバチェラープロジェクトの責任者。

大切なものを2ヶ月間捨ててここにきたビジネスマンなのです。

そして彼が出した結論は、「現時点ではローズを渡さない」でした。

プロジェクトにおいて、GIVE&TAKEが成立しない関係は、選択する事ができないのです。

しかし!!

まだ話は終わりません。

これはあくまでEP7時点での事です。

もし今後のんちゃんが元彼の事を吹っ切る事ができ、黄皓さんに気持ちがいく事があればどうでしょう?

その場合は、再びGIVE&TAKEの関係が成立するのです。

ただし、その場合はプロジェクトの必須要素であった「期間(最後のローズを渡すまで)」を守る事ができず、プロジェクト失敗という事になります。しかし、そこで萌子さんが編み出したウルトラC「私の旅コース」に突入するのです。

まだこの2人の旅は続いているのです。

黄皓さんは、バチェロレッテで萌子さんが作ってくれた「私の旅コース」に突入、そのうえで杉ちゃんの奥義「2度目の愛の告白」をかまし、本命のんちゃんをパートナーとして選び、プロジェクトを成功に導くことでしょう。

そう、なぜなら黄皓さんはデキる男だから。

最後に

まもなくクライマックスを迎えるバチェラーシーズン4。

プロジェクトリーダー黄皓のバチェラー・プロジェクトは成功するのか?!

楽しみにしながら見守りたいと思います。

個人的には、彼自身が相手のことを心から愛し、「世界中が敵にまわっても守り抜く!」そう覚悟できる方を選び、ローズを渡す事を願っています。

全てのバチェラー・バチェロレッテ関係者&ファンに幸あれ。

お読みいただき、ありがとうございました。

【全話まとめ】ネタバレ感想 シーズン4は黄皓のバチェラー・プロジェクトだった バチェラーシーズン4

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